2004年7月15日:一旦帰宅

 7月15日。昨日、予定通りN医大を退院しました。

 帰路、C病院に寄り、K外科医長の午後診察を受けました。今後の酸素療法についての相談です。N医大のT先生から受け取った紹介状(診療情報提供書)を提示し、N医大での経過説明をしました。

 問題は腸管の気腫所見について。C病院でも過去、造影CTを頻回に撮影していますが、画像上での気腫とみられる黒い円形状の断面像が、気腫なのか水腫なのか?という点です。N医大T先生の所見は「気腫」ということですが、K外科医長は、水腫ではないかと。ただし、これについてはN医大入院中に撮影した造影CTで、出力条件を変えて、気腫か水腫かの判定をきちんとしていただいた結果、気腫と診断されたことを伝えました。

 いずれにせよ、紹介状記載事項はせいぜいB5用紙1枚程度なので、一度K外科医長からT先生に電話で詳細をお話し頂くこととなりました。

 酸素治療については来週連休明けの20日にC病院に再入院し、高濃度酸素療法と、高圧酸素療法を併用して最低3週間、とにかくやってみましょう、ということになりました。まあ、細かいことを言うと、初期の治療時、食事をどうするかという点ですね。絶食と点滴で最初の1週間程度はがんばるかどうか。何せ食べると張る状況は何も変わっていませんから、張る状態のままでやって著効が見られるかどうか? です。ただし、抹消点滴だとカロリーが低すぎて空腹感が精神的にも苦痛になります。鎖骨下静脈から管を入れるIVH:中心静脈栄養で、高カロリー輸液を点滴してもらうなら、トライしようかなと。これについては、次週入院時に先生と相談しようと思います。

 飲み薬については、今日、漢方専門医のH先生を受診し、現在もらっている四逆散・香蘇散を継続するかどうか、入院中服用の状況、経過を説明して今後どうするかを相談しようと思います。N医大入院中は、検査のための絶食やら、途中の腹部膨満によりワゴスチグミンの投与やプロスタルモンFの点滴などがあったため、漢方薬との相互作用について不明な点があったため、継続服用が出来ませんでした。C病院K外科医長も、これまで西洋医薬での効果があまり無かったことを考慮して、酸素治療以外の薬の服用については、しばらく漢方で様子を見る方向で同意してもらってます。

 まあ、何せ症例の少ない病気ですから、ネットで調べた情報でも、こんな治療をしたら良かったってのが非常に少ないです。でも、皆無ってことではないので、そのあたりの情報を集約してみたいと思います。K外科医長も、大腸での腸管嚢腫様気腫症の経験はいくつかあるのだそうですが、小腸、しかも筋層での気腫というのは経験がないとのことです。「私も情報集めてみます。」とのことですので、治療を進めるうちに、また、何か新しい方向性も出てくると信じたいです。

 つづきはまた。

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