2004年5月18日:薬が減った

 20日目の朝です。今日は曇り空。昼は少し晴れるのかな?

 このところ、徐々にではあるけれど、なんとなく良くなってきている感じがします。昨日の朝は採血とレントゲンがありました。血液については入院当初より特段問題は無かったのですが、レントゲンについては小腸のガスが増えたり減ったりを繰り返していました。ところが、昨日の朝のレントゲンではかなり減っていたようです。

 そして、薬の種類が減りました。大健中湯とガナトンは中止になりました。大健中湯は腸閉塞には広く使用されている漢方薬で、去年から随分長いこと服用していますが、自分としてはあまり効果を実感していませんでした。ガナトンは消化管の蠕動運動を促進する薬で、入院前に飲んでいたプリンペランなどと似たような薬です。飲むと確かにお腹がよく動くのですが、動きすぎて痛みが出ることがあります。ボクのイメージでは、小腸が繰り返して拡張して疲弊しているところに、胃の動きを活発にして上からドンドン食べ物を送り込んでしまい、それで腸の痛みが出ている、というイメージでした。胃の中ではむしろ、或る程度の時間、食べ物が滞在してくれて、徐々に腸に送り込んでくれればいいのですが、小腸の動きが胃の送り出しペースに追いつかず、バランスが崩れているような気もしていました。

 食事が常食になってから、腹持ちがよくなった感じはしていました。空腹感が訪れるのも少し遅くなってくれて、便も普通になってきた感じです。腹筋運動、毎日120回も効果あるようです。

 昨日の午後の回診で、M医師は、やはり間接的に「そろそろ退院でも良いのでは?」という風な言い方。ということはもう、ボク自身の気の持ちようかな?とも思います。「いきなりが無理だったら、1日か2日、外泊という形でご実家に行くのも良いかも知れませんね」とのこと。

 まあ、外泊するぐらいならあと2〜3日様子をみて、木曜日か金曜日には退院しちゃおうと思ってます。

 昨日午後、おふくろが来て、薬が減ったことを話しました。考えてみたら去年の今頃から、通院であれこれ薬をもらい、入院中も絶食期意外は常に何らかの薬を飲んでいました。お腹の病気、とくに腸の不調に対しては、あれこれ薬の種類があるものの、個々の患者に合う処方というのが難しいようです。種類が多ければ作用・副作用のバランスにも影響があるでしょう。或る意味、減らす、止めるっていうのもひとつの選択肢だったかも知れません。長期に飲んでいた塩類下剤の酸化マグネシウム、通称「カマ」も、一部の医療系HPでは、腸閉塞に悪影響するケースもあると書かれていました。また、一般的には腸閉塞にかなりの効果があると言われる大健中湯も、漢方薬処方の上では、患者の「証
」に合わなければ逆効果の場合もあるということです。疑わしきは止めるってのも良いかも。

 食事はかなりの量を食べています。ほとんど残さず。そして昨日は夕食時間までほとんど張りは出ませんでした。午前・午後各1回、坐薬下剤の新レシカルボンを使用。便意がなくても結構出るんですね。あとはこれで便通コントロールするのが良いのかも。これも筋力が回復して括約筋がしっかり機能すれば離脱可能だと思ってます。

 昨日は先が見えず、気分的に参っていましたけど、こうやって調子よい状態が続きさえすれば、徐々に自然に治っていくのかな? もちろん、術後腸閉塞はいつ何時再発するか分かりませんが、今回の救急入院を教訓に、他の生活習慣病への配慮にも繋がることと思いますので。自分の体と上手につきあって行く方法を、じっくり模索していきたいですね。

 つづきはまた。

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