○2003年12月4日:経過は??

 今朝はぐっと冷え込みましたね。病院の中に居ても、朝方の冷え込みがわかりました。ようやく冬が来たようです。

 昨日の夕食から「流動C」になりました。一応順調に、かつ慎重に、食事の量を徐々に上げてきています。便通維持のため、今回は酸化マグネシウム(通称カマ)と呼ばれる下剤を併用しながら様子を見ています。

 X線検査のあった後の回診で、「まだ若干小腸の浮腫みが残ってますね」と言われるので、昨日の夕方回診の時、S女医に浮腫みについて踏み込んで聞いてみました。腸管が一度浮腫みを起こすと、元に戻るのには時間がかなり掛かるのだそうです。逆に、ちょっとでも浮腫があると、それがひどくなるのは早いのだそうです。そうなると、結局は、絶食を長期にして、食事再開後も少量の軟食で我慢する期間が長ければ長いほど、浮腫の治りが早くなるのだそうです。カマを下剤として恒常的に飲み続けると、「痩せた体が元に戻るのに時間がかかるのではないか?」と思ったことと、前回はこれを飲んだことで排便時間のコントロールに難儀したこともあって、入院後半はあまり飲まなかったこともあります。調子がよくなってくるとすごく良い便が出ていたのですけど、だいたいその直後、お腹が張るパターンでした。そのことを話したところ、栄養素の吸収については下剤を使っていてもそんなに心配する必要はないとのことで、むしろ初期は安定した便通を確保することが優先される、とのこと。従って今回は1日1〜2回、それも1回量は1包たり0.33g入っているカマのさらに半量というごく僅かな量を飲んでいます。これでも自分の場合、かなり効いてしまうんですね。

 今朝は採血があり、このあとは造影CT検査があります。これらの結果を総合して、明日夕方、今後どのように養生をすべきか、という話をK外科医長より伺う予定です。

 腸閉塞という病気、経験してみて分かったことですが、症状や所見に関するデータはネット上でも確かに沢山あります。しかし、予後に関して、患者がどのように養生をしていくかを示した指針というものがほとんどありません。一般的には、「適度な運動」とか、「食事に気を遣う」というような程度ですが、患者当人としてはあまりに漠然としているように思います。

 ネットで、僅かに見つかった腸閉塞病後の運動として良いとされるものには、例えば水泳とか、金魚運動なんかが良いと書かれていました。

 色んな意味で病後は用心しなければいけないのはよく分かります。しかし、本当の意味での完治を目指すなら、経過フォローをもう少し具体的に詰めて行く必要があるなあと感じました。怪我などのリハビリはかなり色々なメニューが揃っているように思いますが、消化器系の術後リハビリについて、もう少しデータの蓄積が求められますね。何が良くて何がいけないのか? これがもう少し明確にならないと、先行き不透明で困っちゃいますね。

 元通りになればいいことなんですがね、本当にそうなるの? と、漠然とした不安を抱えているってのが正直なところですねえ。

 つづきはまた!

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